真珠婚式とは
結婚記念日といえば50周年目の金婚式や25周年目の銀婚式が有名ですが、30周年目に当たるのが真珠婚式です。大いなる恵みと厳しさを合わせ持つ自然の海の中でじっくり育っていく真珠は、「健康」「富」「長寿」といった意味のある海の宝石。そんな真珠が由来である真珠婚式は、30年という長い年月をともに暮らしてきたご夫婦がこれからも元気で豊かに生活ができることを記念する最適なイベントといえるでしょう。日本でも真珠婚式を祝うご夫婦が増えてきており、他の結婚記念日と同じように長年の幸せに感謝してお互いにプレゼントを贈るようになってきています。
真珠婚式には、記念に真珠をプレゼント
もしあなたが何をプレゼントしたらよいか迷われているなら、真珠婚式の名前にちなんで真珠に関連した贈り物を考えてみてはどうでしょうか。
真珠には「無垢」「円満」「完成」といった意味もあります。30年間苦労をともにしてきたご夫婦が新婚時代のような無垢な気持ち戻り、これからの生活を今まで以上に円満に送れることを記念するにはぴったりの品といえます。そして、ほかにも真珠には贈り物としてふさわしい理由が多くあるのです。
・健康や長寿の象徴
真珠はファッションだけでなく、冠婚葬祭でも使用できる貴重な宝石です。薬としても使われてきたこともあり、健康や長寿の象徴となっています。そのため、真珠を誰かにプレゼントすることは相手の体を気遣う意味があるのです。パートナーがこれからも健康で長生きできることを祈願してプレゼントする品として最適ではないでしょうか。
・美しさの象徴
古来簡単に手に入れることができなかった真珠は、その気品ある美しさゆえに人々から美の象徴として認められてきた宝石といえるでしょう。真珠を贈れば、「美しくいてほしい」という思いを伝えられるかもしれません。
・愛情の象徴
高価でなかなか手に入れることが難しかった貴重で美しい真珠は、家族や友人など大事な人への愛情の象徴として考えられているのです。そんな真珠を身に着けて大事な人と接する、プレゼントするという行為は相手を大切に思うという愛情の表現になるでしょう。
・涙の象徴
真珠は涙の象徴としても人々に認識されています。そのため、真珠は弔事や法要などで身に着けてもよいとされる貴重な宝石なのです。真珠には守護力があり、古い時代では船員などが海での事故に遭遇しないためのお守りとして使っていたほどです。葬儀などで身に着けるのは、大切な方へ自分の愛情や悲しみを表現するためです。また、自分をその悲しみから守るものとして真珠は利用され続けています。
このように「健康」「富」「長寿」「無垢」「円満」といった意味を持つ真珠は、貴重なもの、美しいもの、大切なものの象徴として受け継がれています。30周年目という節目の真珠婚式を迎えるご夫婦が選ぶものとして真珠は最もふさわしいプレゼントになるのではないでしょうか。
おすすめの真珠アイテム紹介
さまざまな意味をもつ真珠は贈り物として最適ですが、真珠に関連したアイテムはたくさんあるので何をプレゼントしたら良いか迷うかもしれません。そこで真珠婚式におすすめの真珠アイテムを紹介しましょう。
ファッションを楽しむ、おしゃれに興味のある奥様へのプレゼントは、定番である真珠のネックレス、ペンダント、ピアス、リング、ブローチなどがおすすめ。真珠のアクセサリーは種類が豊富で、価格帯も手頃なものから高額なものまで用意されています。予算に合わせて様々なアイテムを見つけることができるでしょう。
お祝い事やパーティーなどでの利用が多い方にはネックレス、ピアスなどがよいでしょう。小ぶりの真珠のネックレスを2連や3連重ねづけして真珠のピアスをあわせて着用すれば、パーティーなどで華やかさを演出できます。
仏事の場合での利用を考えている方には真円の真珠のネックレスが最適です。また、悪霊などから身を守ってくれる効果があるといわれる黒真珠のネックレスもよく利用されています。ただし、仏事では2連以上の重ねづけはタブーなので1本で使用するようにしましょう。
真珠のネックレス、ピアスやその他のアクセサリーをたくさん持っている方やあまり興味がない方へはインテリアとして利用できるアイテムなどがよいでしょうか。お花と真珠を組み合わせたフラワーアレンジメントはおしゃれな空間を演出するアイテムになりそうです。赤やピンクのバラに真珠のビーズを組み合わせた花時計などは、インテリアが好きなパートナーへの贈り物としてふさわしいでしょう。
ご主人へのプレゼントとしてはネクタイピンやカフスがおすすめです。冠婚葬祭で使用できる真珠のネクタイピンやカフスはご主人をおしゃれに、そして気品のある風格を与えてくれるアイテムになるはずです。また、普段からオシャレに気を遣うご主人であれば真珠をあしらった高級腕時計もおすすめです。
結婚記念日では夫婦で記念の贈り物を渡し合う習慣が根付いてきましたが、結婚30周年目を迎える年の真珠婚式でもその傾向は強いです。その真珠婚式でのプレゼントとして真珠に関連したアイテムが定番になっています。真珠婚式の名前の由来となっている真珠、貴いものとして認められている真珠を贈り物とすることは30周年目の年を祝うのに最適ではないでしょうか。
柳生晴信
経営コンサルタントやFPの仕事のかたわら、仕事、住まい、食事、衣服、教育や結婚などさまざまな暮らしにまつわるテーマで記事を執筆しているライター。人の生き方は多種多様なので、多くのことに興味を持ち人々の生活に役立つ情報を発信できるようにガンバっています。