夫婦円満のために大切なことを既婚者に尋ねてみると?
2013年にマイナビニュースが会員500名を対象に行った「夫婦円満のために特に気をつけていること」についての調査結果を見てみましょう。
【1位】よく話をする 45.2%
【2位】家事や子育てを分担する 31.6%
【3位】相手に感謝する 30.8%
この結果から、お互い積極的にコミュニケーションを取っている様子がうかがえます。
このほかにも、
- 思いやりを持つ
- できるだけ夕食を一緒に食べる
- スキンシップをする
という声が上位にランクイン。
夫婦円満でいるためには、お互いのことに興味を持ち理解しようとする姿勢が大切なようです。
しかし、お互いのプライバシーを守るなど二人の距離感も重要。
- 一人の時間を作る
- お互いの携帯電話をチェックしない
など、プライバシーや自分の時間を確保できることもポイントになります。
また、「いい夫婦の日」をすすめる会は2014年に既婚者1,000名を対象に「夫婦円満のために大切だと思うこと」も調査しています。
上位を占めたのは「話をする・聞く」や「言葉にして感謝を伝える」、「信頼する」、そして「程よい距離感(干渉しすぎない)」でした。
夫婦円満に関するその他の調査でも同様の傾向がみられ、夫婦円満のためには会話をすることや相手への配慮、また、適度な距離感を大切と考える人が多くを占めています。
夫婦の間でも重要なパーソナル・スペース
人は他の人が入り込むと不安になるような個人空間、「パーソナル・スペース」を持っています。パーソナル・スペースは子どもの頃に経験した周囲からの教えや親の姿などに影響を受けるといわれ、育った環境によって人とのつきあい方などに影響を与えるのです。
つまり、夫婦の間でもパーソナル・スペースの持ち方は違いがあることを理解し、互いの距離感を意識することが必要になります。
適度な距離感を大事にして夫婦円満を長く保つ
夫婦の関係であってもパーソナル・スペースが極端に狭い場合は、相手に対する甘えや依存心の高さが表れている可能性があります。
人は甘えや依存心が強いと相手に対して過度な要求や好き勝手なことを言ってしまいがちです。相手のことが気になるからといって勝手に携帯電話を見る、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなるなどで喧嘩になったことはありませんか。
親密な相手に対して物理的・精神的に許せることは多くなるとはいえ、それは「ある程度」まで。夫婦であるとはいえ「相手はどう感じているのか?」を考え、距離が近くなり過ぎないように気をつけるとよいでしょう。
適度な距離感を作るには、短い時間でも互いに好きなことに集中できる、自由な時間や空間を作ることをおすすめします。その場合、相手の趣味や価値観などを批判せずに理解する態度も重要です。相手を理解しようとする態度は相手を尊重し、思いやることにもつながります。徐々にお互いにとっていい距離感がどこなのかがわかってくるでしょう。
夫婦の間に必要となる適度な距離感について少しイメージできたでしょうか?
夫婦といっても個と個のつながりです。いくつかの調査が示しているように、夫婦円満のためにはコミュニケーションや相手への思いやり、感謝を伝えることなどを大切にしつつ、程よい距離を心がけましょう。
miyumi
普段の仕事は心理士として、助産師として女性のこころとからだの健康を支援しています。ライターとしては個人的な経験も含めて、日常生活のちょっとした疑問やふと気になる心配事の解消に役立ちたいと思っています。