育ってきた環境でちがう「しつけ」の違いが喧嘩の原因に・・・妥協案はあるのか?
子が生まれ、新しい家族のかたちを作り始めるとき、参考になるのはやはり自身の育った家庭です。親の自分への接し方、またそれを当時の自分がどう感じていたかを無意識に思い出したりするものです。
子をのびのび育てたい夫と、塾や習い事で頑張ってほしいと思う妻。子供にゲームセンターでお金を使わせたくない妻と、ためらいなくお金を出す夫。宿題を済ませてから遊びに行かせたい妻と、先に遊びに連れ出したい夫。生活のあらゆるシーンに、火種が潜んでいるようです。
意見が合わないときに勢いに任せてヒートアップしていくだけでは、解決になりません。「夫の家は生活が厳しかったから、今は甘やかしたくなるのも無理ない」とか、「自分は習い事が負担だったから、のびのび育てたいと思うのかも」と、いったん互いの背景を想像してみましょう。子供がいないところで、妥協案を話し合う時間も大切です。
「食」に関する価値観の違いが意外に多い
子を養うことを「食べさせていく」というくらい、子育てに「食」は大変重要です。育ち盛りの子供には、ぜひ体に良いものを食べさせたい、食事マナーもきちんと身につけさせたい、と思うのが親心というもの。
なのに、妻の思いに反して夫が市販のお菓子を与えるとか、歯磨き後の子供にジュースを飲ませたとか、好き嫌いが激しい子どもに厳しく対応するか寛容にするか、食べ物を残して良いかどうか。ぶつかるポイントはたくさんあるようです。
あまりガチガチに考えると窮屈になるので、まずは「楽しく食べられる食卓」を優先したいものです。好き嫌いが激しいのは一過性のものかもしれませんし、食事を残すのも、量が多いのか、おやつの食べ過ぎかで、対応も変わってきます。市販のお菓子もたまになら良いと、ほどほど感を持つのが糸口になるかもしれません。
番外編!子育てに全く協力しない夫が原因で夫婦喧嘩に ・・・そんな旦那をイクメンにするには
イクメンとはほど遠いウチの旦那・・・と嘆いているあなた。子育てに全く協力しない夫は、むしろ「のびしろ」があると考えましょう。一番困るのは、イクメンを自負しながら実を伴わない夫たちです。子供をお風呂に数回入れたことがある程度で、外では「お風呂は自分の担当」と自慢する夫や、掃除や洗濯は気がついた方がやればいいと言いながら結局やらない(気がつかない?)夫だと、余計にストレスです。
「子育ては母親の仕事」と思っている夫に対しては、その考え方を変えさせようとするのではなく、目の前の具体的な作業をお願いするところから始めてみましょう。「こうすると、かわいい反応するからやってみない?」とか、「やり方だけでも覚えておいて」と言いながら誘ってみると、案外抵抗なく始めてくれるかもしれません。下手だと思っても、作業の後は感謝の言葉を忘れずに。頼られれば悪い気がしないのも、世の男性の常。そこは話を賢く進めましょう。
主張する前に、まずは意見を聞くこと、話し合うことから
子育てに関してのアドバンテージは、やはり女性にありそうですが、「妻の考え=育児方針」となると、夫の立つ瀬がありません。自分が、人生のパートナーに選んだほどの男性ですから、その育児観も尊重しつつ協力を求めましょう。そもそも、「愛するわが子に良かれと思って」「パートナーに自分の気持ちを理解してもらいたくて」起きる喧嘩です。イラっときても、まずは主張を聞く努力をしましょう。激しく言い争うのではなく、話し合う姿勢が重要です。親の空気は子にすぐ伝わりますから、情操教育上もその方が良さそうですね。
方貝 心
毎年お正月に、年間の旅行計画を立てる。国内外関係なく、行きも帰りも荷物は一つ。最近は日本史めぐりの旅が増え、温泉と地酒があれば大満足な牡牛座のO型。