結婚後に迎える「5つの修羅場」とその回避方法

結婚後に迎える「5つの修羅場」とその回避方法

みなさんは、結婚後に起きやすい「5つの修羅場」をご存じでしょうか?できることなら、修羅場を迎えずに夫婦仲良く暮らしたいものですが、他人同士が一緒に生活するわけですから、 少なからず修羅場はあるでしょう。中でも、節目ごとに大きな修羅場を迎える夫婦 が多いようです。今回は、3年後、5年後など時期によって起きやすい修羅場をご紹介します。また、その回避方法もお伝えしていきます!

結婚3年後の修羅場−夫婦関係に慣れ、パートナーを気遣えなくなる

幸せいっぱいの夫婦生活も、3年程経つと落ち着いてくる時期です。新婚気分も抜け、パートナーの生活スタイルやサイクルがわかってきます。新婚当初はお互いに気を遣えていた夫婦でも、慣れが生じ、だんだんパートナーの嫌な所が目につくようになる時期でもあります。

例えば妻の立場だと、「家事を手伝ってくれない」「テレビを見ながらソファで寝てしまう」、夫の立場だと「疲れているのに、休みの日に買い物に付き合わされる」「怒るときの口調が前より強くなってきた」などが気になるようです。小さなことが積もり積もって、ある日爆発し修羅場に発展!という話 をよく耳にします。
よく思い出してください。新婚当初は、「ソファで寝てしまうくらい疲れているのだな」「疲れていても妻と出かけるのは楽しいな」などと思っていませんでしたか?

もう一度、新婚当初を思い出して、 夫婦ともに気遣いをするようにしましょう。この時期は少しの気の持ち方を変えることで、修羅場を回避できるでしょう。

結婚5年後の修羅場−妊娠・出産時期に夫が浮気

夫の浮気が多いのは、 妻の妊娠時期だそうです。妻は妊娠して幸せな反面、精神的にも体力的にも辛い状況にあるでしょう。もし、そんな時期に浮気されたら、ショックを通り越してドン引きですね。中には修羅場になり離婚にまで発展するケースも少なくありません。 どうして夫は妻の妊娠中に浮気をしてしまうのでしょうか。

1つ目は、父親としての自覚が芽生えていないからです。妻は妊娠発覚からすぐに母性が芽生え、母親としての自覚を持ち始めます。一方で夫は身体的な変化がないため、なかなか自覚を持てず、出産時の立ち会いや、出産後、赤ちゃんとの時間を持つことで少しずつ自覚していくようです。
2つ目は、夫は甘えたいのに甘えられず、寂しい気持ちを他で解消しようとするからです。妻は体調がすぐれなかったり、身重で思うように動けなかったりと、日々の暮らしに精一杯です。また、今まで夫だけに向けていた愛情を、赤ちゃんにも注ぐようになります。そのため、 夫は「自分がないがしろにされている」と感じてしまう のでしょう。

妊娠中の夫の浮気を回避する良い方法は、夫に父親としての自覚を持ってもらうことです。エコー写真を見せて現状を報告し、赤ちゃんの成長を夫婦共通の話題にしましょう。また、夫に「自分がないがしろにされている」と感じさせないため、「いつもお仕事お疲れさま!あなたがいるから安心して出産できるよ!」「赤ちゃんが産まれたら、一緒に○○しよう!」など、日々の感謝の気持ちを伝え、赤ちゃんが産まれたら一緒に楽しもうと伝えます。このとき、「一緒に」という言葉が重要です。夫婦で協力して赤ちゃんを育てて いきたいと思っていることを伝えてください。

結婚10年後の修羅場−子どもに夫婦それぞれの理想を押し付けてしまう

結婚5年後に出産したとすれば、子どもの幼稚園、小学校進学のことで修羅場を迎える時期。 中には、姑まで乱入するケースもあるようです。子どもの進学についての修羅場回避方法は、夫婦それぞれの理想を子どもに押し付けないことです。「子どもの将来のために、安定した企業に就職してほしい」といった願望は、「子どものため」ではなく、「自分が安心するため」であることに気付いてください。
子どもに普段から「世の中にはこういう仕事がある」「○○の仕事に就くためには将来○○の勉強が必要だよ」と、話をしておきましょう。さまざまな選択肢を用意してあげることで発想力、決断力がつき、子どもの成長にも繋がります。
子どもが自分で決めるようになれば、夫婦間での言い争いから修羅場に発展することを回避でき、 一緒に子どもを応援していこうという気持ちになるでしょう。

結婚15年後の修羅場−お互いへの感謝を忘れてしまう

結婚して15年が経つ頃になると、子育てがひと段落し、落ち着きがでてきます。妻は、今まで頑張った分好きなことをしたいという思いが強くなり、パートや趣味、習い事などに熱中する方が多いようです。一方、夫は出世のための大事な時期で、昇進などで仕事の忙しさが倍増する方も多くいます。また、妻が容姿を気にしなくなったと嘆く夫もいるようです。

妻からすると、「今まで頑張ってきたのにどうして好きなことをしたらいけないの?」、夫からすると、「大事な時期なのに遊んでばかりで、どうして気遣ってくれないんだ?」と夫婦の間に溝ができ、修羅場になるケースが多いようです。
パートや趣味もいいですが、夫へのねぎらいや感謝を忘れてはいけません。また、夫にとっては、お母さんではなく「妻」です。いつまでも綺麗でいるために最低限の努力は続けていきましょう。
夫も、今まで家事に育児に頑張ってきた妻に、 感謝の気持ちを言葉や態度に出して伝えましょう。 ただ、 この時期に差し掛かると、いったい何に「感謝」したら良いかわからないという方もいます。
1日1つでもいいので、ノートに「今までパートナーにしてもらったこと」を思い出して書いてみてください。どんな些細なことでも構いません。例えば、「仕事帰りにケーキを買ってきてくれた」「いってらっしゃいと玄関まで見送ってくれた」など、どんなことでも構いません。続けているうちに温かい気持ちになり、自然と感謝の言葉を口にしたくなるでしょう。こういった小さな習慣が、修羅場の回避に繋がっていくのです。

結婚20年後の修羅場ー会話不足が熟年離婚の原因に

結婚20年ほどになってくると、熟年離婚をするケースが増えてきます。長いこと連れ添ってきた夫婦だからこその悩みが、離婚を考える引き金になってしまうようです。また、離婚をしても年金を分割して受給できる制度もあり、夫婦関係を解消してセカンドライフを楽しむことを視野に入れる熟年夫婦もいます。

熟年離婚の理由として多いものは、「パートナーの親の介護をしたくない」「子どもが独立して夫婦の絆が薄くなった」などが挙げられます。 夫婦が40~50代の年齢になれば、お互いの親の介護が必要になってくることもあるでしょう。義理の親の介護に対して、パートナーから感謝やねぎらいの言葉がないと、日に日にストレスがたまっていきます。
また、夫婦が40~50代になる頃には、子どもは成人を迎えることが多いでしょう。
子育てが共通の目標になっていた夫婦の場合は、子どもが家を出てしまうと、一緒に生活している意味を見いだせず、離婚に踏み切ることも あります。

そして、夫婦関係が冷め切ってしまう大きな要因として「会話がないこと」が挙げられます。「毎日、顔を合わせていて話すことがない」「パートナーへの興味がなくなる」など、長年にわたって生活をともにしている夫婦が抱えやすい問題と言えます。

「言わなくてもわかっているだろう」という思い込みが、夫婦の会話を減らす原因でもあります。言葉に出さなくてもお互いに理解できているという勘違いは、すれ違いのもと。「わかるだろう」と思っても、積極的に会話をすることで、すれ違いを減らし修羅場を避けることができます。

お互いに認め合い、感謝の気持ちと思いやりを持ち続けよう

人間は誰もが「認めてもらいたい」という欲求を持っています。その欲求は夫婦ともに抱くものなのだと肝に銘じ、パートナーに接していくことが大切です。「人は鏡」というように、パートナーに変わってほしいと思う前に自分が変わろうとすると、パートナーも自然に変わってくれることが多いようです。

少しずつ夫婦で思いやる気持ちを持って、結婚後に起きやすい修羅場を回避できるよう成長していくと、円満な夫婦生活が送れるでしょう。

結婚相談所でカウンセラー経験を持ち、認定心理カウンセラーの資格を取得しております。 結婚、恋愛相談関係のご相談が得意です。

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