「妻の喜ぶ顔を見るのが好き」そんな旦那さまがナイショで応募
【旦那さまYさん/奥さま:Mさん】
Yさん:25周年を迎えるにあたって、「妻のために何かやりたいな」とずっと考えていました。僕は日頃からサプライズ好きで、誕生日や記念日にサプライズ計画をします。だから、この節目の年にはさらに特別なことができればいいなと考えていました。
そんなところにブライダルデーの『ハワイでバウリニューアルする』の広告が目に入り、「これだ!」と思い応募しましたね。
――奥様のMさんは、そのことをご存知だったのですか?
Mさん:いいえ、全く。お祝い事はいつも大切にしてくれる主人なので、いつものように「ちょっと美味しいものを食べに行ったりするのかな!?」と思っていました。まさかこんなことを考えていたなんて驚きでした。
――では、当選してはじめて奥様は応募されていることを知ったのですか?
Mさん:そうです。ブライダルデーから当選発表の手紙が届いたとき、あまりに突然のことで最初は詐欺なんじゃないかと疑ってしまったくらいで(笑)。でもだんだんとすべてを把握し、素直に嬉しかったです。
仲間たちからの祝福で喜びも倍増
――バウリニューアル体験が決まってから旅立つまでどのように過ごしましたか?
Mさん:そもそも『バウリニューアル』がどういうものなのかを全く知らなかったので、いろいろと調べましたね。ハワイで式を挙げるんだったら、どんな衣装を着ようとか、指輪は用意したほうが良いかなど、ワクワクしっぱなしで結局ほぼ何も決まらないまま出発日になりました。
――どなたか招待されたりしましたか?
Yさん:アメリカにいる友人や、普段スキューバダイビングを一緒にやってる仲間たちが私たちのお祝いをしたいとかけつけてくれました。彼らがお店を手配してくれたり、通訳やエスコートをしてくれたりして。みんなに祝福してもらえてとっても嬉しかったです。
もしかしたら、彼らはハワイの海に潜りたいだけだったかもしれないけどね!(笑)
――そんな冗談が言えるほどのご友人たちと、ハワイで過ごされた時間はとっても楽しかったのではないですか?
Mさん:本当に楽しかったです。手配してくれたレストランでは、サプライズでお花やテーブルコーディネートしてくれたり、ケーキをオーダーしてくれていて、ケーキ入刀までさせてもらったんですよ。ちょっと恥ずかしかったけれど本当に嬉しかったですね。
式を目前に抱いたそれぞれの想い
――バウリニューアルの日が近づいて、どんなお気持ちでしたか?
Mさん:緊張したようなしなかったような......。衣装も「せっかくハワイだしアロハとムームーにしたいよね」ということになり、結局現地で決めることになったんです。やっぱり式を挙げるんだから、「夫婦で色を揃えたほうがいいのかな」とか、「式当日だけじゃなく今後も使えるようなものがいいのかな」とか、あっという間に当日が来ちゃったっていう感じで......
あなたどうだった?
Yさん:僕は緊張とかそんなことより、そのドレスを決めるまでが長いこと長いこと!(笑)何度試着したって決まらないし、終いには付き添いの女の子まで「私も欲しい」だなんて言い出して二人して悩んじゃって。「もうどれでもいいよ!」......とは言えないじゃない(笑)。
――そんなこだわりのアロハとムームーは、今も保管されてるんですか?
Mさん:はい。お部屋に主人のアロハと並べて保管しています。またいつか大事な時に着られるようにね!(笑)
お互いを見つめ合った数分と、牧師さんからの言葉
――式はどのような流れで行われたんでしょうか?
Yさん:いわゆる挙式と似ていましたね。場所は浜辺なんだけれど、二人で腕を組んで牧師さんのところまで歩き、誓いの言葉、レイの交換......。
Mさん:挙式中、すごく長い時間お互いを見つめ合ったんですよ! 普段そんなことってないじゃないですか。しかも何も喋らずに数分じっと目を見て向き合うなんて。照れくさいけどまたそれが新鮮で面白かったよね。
Yさん:確かにちょっと恥ずかしかったよね。でも、僕は牧師さんからの言葉に大変感動しました。
――どういったお話をされたんですか?
Yさん:緊張をほぐしながら、いろいろなお話をしてくた?さったんて?すか?、「25年という時間はとても長い。様々なことを乗り換え、本日、このような節目に仲良く式を挙け?ることはとても素晴らしいことです。私も長く牧師をしてきましたが、数少ない経験になりました。そして、何より今日、25年を迎えたあなた達が、新たに誓い合う結婚式に立ち合える僕はとても光栄です。」と言ってくた?さいました。そんなことを言ってくれるなんて思ってもみなかったて?すし、その言葉を聞いて「あぁ、 やってよかった」と深く感し?ました。わさ?わさ?『式』というカタチをとったことて?、25 周年という節目か?特別なものになったと思います。
帰国してからの夫婦間で起きた変化
――バウリニューアルを体験する前と後、夫婦の関係で何か変わったことはありましたか?
Mさん:挙式中、長い間お互いの目と目を見つめ合ったこともあり、普段の生活でもよく目を見て話すようになりましたね。特に意識してるわけではないんだけど、なんだか距離が近くなったような気がしますね。
Yさん:そうかもしれないね。前から仲は良かったけれど、結婚してこれだけ長い時間が経つとお互いの顔をまじまじと見て話すことも少なくなりますよね。あの見つめ合った数分は、いい意味で我々夫婦に変化を与えてくれたのかもしれません。
バウリニューアルを考えている夫婦へのメッセージ
Yさん:やはり夫婦にとっての『節目』を改めて感じるために、こういった機会はぜひ設けるべきだと思いますね。お互いへの感謝や、25年連れ添ってきたということの重みというのは、二人の暮らしからはどこか実感しづらいんですよ。それが牧師さんの言葉だったり友人からのサプライズであったり、海外で式を挙げるというアクションによって改めて強く感じられたと思います。
Mさん:もちろん時間のことなど、現実的なハードルはあると思います。でも、「もし迷っているのなら絶対に行ってほしい」というのが経験者からの意見です。この歳になってわざわざそこまで...と思う人もいるかもしれないけど、先程主人からもあったように『わざわざ式を挙げること』から得られる想いがたくさんあったと思うんです。上手く言葉にはできないけれど、上手く言葉にできないからこそ、この気持ちをぜひ実際に行ってみて感じてほしいなと思います。
結婚25年の歴史を聞いて・・・
今回、YさんMさんからバウ・リニューアルの体験のお話を聞かせていただきました。その中で、一番印象に残った言葉が、「挙式中で25年前に感じた想いと25年経って感じた想いは全然違います」という言葉でした。
ゼロからスタートした25年前。25年の歴史があっての節目の年のスタート。"二人の歴史"があったから見えた景色があったのではないかと感じました。
堀川あすみ
Concent編集部所属のプランナー兼ライター。さまざまな職種の人々へのインタビューを得意とし、どんな大物であろうとおそれず切り込む命知らず。