妻の誕生日を忘れて険悪になった夫婦が授かった最高のプレゼント

妻の誕生日を忘れて険悪になった夫婦が授かった最高のプレゼント

もしも夫が妻の誕生日を忘れてしまっていたら・・・。これは私の親友であるA君が実際に体験したストーリーです。

念願のヨーロッパ旅行!そして......

A君は結婚8年目。大学時代からずっと付き合っていた彼女と結婚し、幸せな家庭を築いていました。

5月10日。ゴールデンウィーク明けに訪れるこの日は、A君の奥さんの誕生日。 しかし、この年は10日が日曜であったため、5月7日と8日の休みをとって、2日から10日まで大型連休をとっていたのです。 旅好きの彼は、海外旅行のチケットを手に取り、全て自分で計画すると言いました。

念願のヨーロッパへ長期旅行に出かけた彼ら夫婦。ローマから始まり、フィレンツェ・モナコ・パリ・ベルリンを周遊する旅でした。ゴールデンウィーク中はツアーも高い料金が設定されていたため、エアチケットのみを手配して、ホテルや施設などは全て彼が用意。生まれて初めてみる風景は感動の連続で、とても満足できる旅だったそうです。

帰国後の誕生日の夕食は...

彼らが日本に帰ってきたのは10日の朝。ニ人ともぐったりと疲れていたのと時差ボケのために、その日はゆっくり休もうということに。彼が目覚めたのは20時前。「お腹がすいたので、どこか外に食べに行こうか」と言いました。旅行中、夫に計画をずっと任せてきた奥さんは、最後に日本で自分の誕生日を祝ってくれるお店に行くものだと思い、何も言わずについていきました。

しかし、辿りついたのは、よく行くうどん屋のチェーン店。彼は、「日本の味が恋しくなったから」と言い、うどんを頼みました。一緒に食べてからはどこにも行かず、家に帰ってからまたすぐに寝たそうです。

翌日。朝食を一緒に食べているときに奥さんは夫に向けて、「昨日は何の日だったっけ?」とおそるおそる聞いてみました。すると彼は、「あぁ、さっきメール来てたよ」と。よく分かっていない奥さんの前に見せられたスマホの画面を見ると、彼の母親から彼に向けたメールが。「きれいなお花が届きました。ありがとう。」と。そう、昨日は母の日でもあったのです。彼女は複雑そうな表情を浮かべ、思わず黙ってしまいました。そこでA君も異変を感じとったのでしょう。「あぁー」と叫び、いきなり謝り出したのです。

「ごめん、忘れていたわけじゃないけど、昨日はあの、疲れていて、忘れてた」と、矛盾した言い分け混じりのコメント。母の日にはしっかりギフトを送っていたのに、私の誕生日は忘れるなんてと、奥さんも一瞬ムッとしてしまったそうです。

遅れてやってきた最高のプレゼント

こんな大失敗をしてしまったら、奥さんにはなかなか許してもらえません。しかし、思わぬサプライズで、二人の関係はより深まることに...。そう、奥さんのお腹にはすでに新たな命が宿っていたのです。赤ちゃんが生まれれば、しばらく長期旅行も行けなくなるもの。ヨーロッパ旅行と新たな命は、奥さんにとって最高の誕生日プレゼントになったようです。

いかがでしたか。A君の場合はそれまで妻に尽力していたこともあり、結果オーライのハッピーエピソードになりました。ただやはり夢中なことがあっても奥さんの誕生日はしっかり覚えておいて、一緒に楽しめるようにするのが、お互いにとっていいことですから、気をつけましょう。

小石を蹴ってあぜ道をゆらゆらと進む自転車。遠い田舎の縁側から、広いネットの世界にダイブして泳ぐ生活。色んなジャンルの知識を集めて発信していきます。

夫婦のヒトコマ劇場夫婦のヒトコマ劇場