お宮参り 地域ごとの差やマナーは?

お宮参り 地域ごとの差やマナーは?

お子さんが誕生して、一番初めの行事となる「お宮参り」。記念すべき日にしたいけど・・・一体どんな準備をしたらよいか悩んでしまいますね。素晴らしい1日になるよう、知っておきたいマナーをお伝えします。

お宮参りっていつ行くの?

お宮参りは、生後1か月頃にお子さんの誕生を祝い、健康・長寿のためにお参りをします。 正式には多くの地域で、男の子は生まれた日を1日目として31日目、女の子は32日目とされていますが、赤ちゃんはとってもデリケートなため体調が整わないのに、暑い時や寒い時に無理に外に出さなくていいんですよ。
北海道や東北など寒冷地では、冬の時期を避けて行うのが一般的で、地域によっては100日のお祝いを行うところもあります。
ただ、その日が平日だったり、大安でなかったりすることが多いと思われます。あまりこだわり過ぎずに、生後1ヶ月を過ぎ~2ヶ月までの間の土日のうち、お日柄の良い日を選んでお祝いをしてあげましょう。

どこの神社に行くの?氏神様って何?

お宮参りは、氏神様に新たな家族が誕生したことを報告し、その健康を祈る行事です。氏神(うじがみ)様とは、同じ地域に住む人々が共同で祀る神様のことなのですが、みなさんは自分の住む場所の氏神様をご存知ですか?
もし氏神様をご存知で、いつもお参りをしているのであれば、ぜひそちらで行ってください。
でも特にご家族がお参りしているところがなければ、お近くの神社で問題ありません。
今は記念品を授けてくださるところもありますので、どんな違いがあるのかホームページで確認して、アクセスの良さなども含め皆が納得できるところで執り行うことをお勧め致します。
お宮参りは神社だけでなく、お寺でもOKです。

何を着ていく?持参品は?

もしかしたら、お母さんと赤ちゃんが一緒にお出かけするのはこの日が初めてかもしれませんね。
まず、お出かけの際に必要なグッズは「ミルク」「オムツ」「おしりふき」「スタイ(よだれかけ)」「ガーゼハンカチ」の必須グッズの他に、「大きめのタオル(おむつ替えにも使えます)」「着替え(着せ替えやすいものを)」「ベビーカー(食事に行く際はあった方が便利)」です。寒い時期でしたら帽子も忘れずに!大荷物になるかと思いますので、大きめのバッグを用意しておきましょう。
赤ちゃんの服装は、ベビードレスが多いですね。式典では、赤ちゃんを抱っこした人の上から掛け着(産着・初着ともいいます)という美しい着物を掛けます。最近ではレンタルも多いので、早めにかわいいものを選んでおくといいですね。
購入する場合は、母方の実家が用意する場合が多いようです。
一緒に行く家族は、記念写真のことも考慮し、それにふさわしい服装で。男性は基本的にスーツが多いです。女性は着物を着る際には一つ紋か訪問着、着物を着ない場合にはスーツやワンピースが良いでしょう。ただ、お母さんは久しぶりの外出になるかと思われますので、無理はせずゆったりした服をお勧めします。

初穂料・玉串料は、5,000円~10,000円が一般的な目安ですが、寺社によっては決まった金額の場所もあるので事前に確認しておきましょう。
また、祝儀袋(紅白の蝶結びのもの)に入れ、上段には「御初穂料」もしくは「御玉串料」、下段には、赤ちゃんの姓名を書きます。

誰と一緒に行く?一緒に行った方が良い人は?

お宮参りでは父方の祖母が赤ちゃんを抱くのが一般的です。必然的に父方の家族と一緒に行くことになる場合が多いですが、特に両家に依存がなければ、母方も一緒に行って問題ありません。
お母さんは式の間、お姑さんに赤ちゃんをお任せして、リラックスなさってください。記念写真の時は、順番に赤ちゃんを抱っこして、皆でお祝いしてあげるといいですね。

お宮参り当日の流れとマナー

神社(お寺)に到着したら、まずは受付を済ませます。ここで初穂料・玉串料を納めます。ご祈祷は、概ね30分程度です。 神社の場合は、二礼二拍手一礼の作法があります。また、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行うこともありますので、あらかじめインターネットの動画などでチェックしておくと安心です。
終了後スムーズに動けるように、写真や食事の時間等を前もって計画しておきましょう。

お宮参りに限らずしきたりが気になる場合は、まずご実家に相談しましょう。また控えめを心がけて伺えば周りがフォローしてくれます。記念に残るお宮参りになりますことを願っております

ファイナンシャルプランナー兼ビジネスマナー講師。セミナーを中心に、資格講座やPCオフィス講座の講師も務める。古いしきたりから最近の話題まで、生活に密着した様々な物事に触れる機会を持ってもらう活動をしている。知ることは楽しい!がモットー

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