結婚後のお金の管理はどうする?

結婚後のお金の管理はどうする?

結婚後は夫婦のどちらがお金の管理をするか、共働きの場合には一つの財布とするかなど、家計管理のやり方が問題となってきます。お金の管理の仕方によっては、なかなか貯金ができなかったりすることも。そこで、無駄の生じにくい結婚後のお金の管理の方法についてまとめてみました。

共働きはお金が意外と貯まりにくい

そもそも、夫婦といっても様々な形があることを忘れてはいけません。自分たちの働き方や収入に応じたお金の管理を行うことが大切です。
「ぐるなび」で行った夫婦の働き方に関するアンケートの結果は次の通りです。

  • 共働き(パートタイマーを含む) 60.8%
  • 夫だけ働いている 29.3%
  • 妻だけ働いている 3.0%
  • その他 6.9%
結果を見ると、夫婦共働きの家庭が多いことが分かります。

女性の社会進出が進んだことだけでなく、家庭の収入を少しでも増やすために結婚後もパートタイムでも仕事をしている女性は多いようですね。世帯主のみが働く家庭よりも共働き家庭の方が収入が多く、余裕があると思われがちですが、実は共働き家庭の方が貯蓄額が少なくなる傾向にあることをご存知ですか?

実は、夫婦共働きの場合は全体の収入が見えづらくなり、それぞれが自分のお金を自由に使ってしまいがちです。実際、世帯主だけが働いている家庭より共働きの家庭のほうが1.3倍の収入がありますが、各自で自由に使える支出は1.2倍と高くなる傾向があります。
共働きだからといってお互いが自由にお金を使い過ぎると、逆に貯金ができなくなってしまうというわけですね。

固定費と変動費をきちんと分けて管理しよう

では、お互い働いている二人が結婚した後は、どのようなお金の管理をしていけばよいのでしょうか?

共働き家庭ではまず、お互いの世帯収入を夫婦ともに把握することが大切です。
そのうえで家計の固定費と変動費を管理すると、共働きでもお互い使いすぎを防ぎ、貯金を増やすことができます。

  • 固定費:家賃や住宅ローン、公共料金、通信費、保険など、基本的に毎月の支払額が固定されている出費
  • 変動費:食費や医療費、交際費、趣味の出費など、生活に伴う活動によって変わる出費
一般的に、家計から固定費を引いた残りが「変動費や貯金分」となります。
残りのお金のうち、どの程度の変動費があれば残りを貯金に回せるのかを考えると、無理なくお金を貯めることができそうです。

では、固定費と変動費は夫婦間でどのように管理すればよいのでしょうか。

固定費は共通の財布や口座を作っておく

結婚をきっかけに、共通の財布や口座を作る夫婦は多いようです。
そういった二人の収入が関わっているお金は、固定費の支払いに回すことがおすすめです。固定費は月々の支払い額が決まっているため、二人でどの程度負担すればいいかが事前にわかります。あらかじめ余裕をもってお金を入れておけば余ったお金を貯金することもできますし、何ヶ月かキャリーオーバーしたお金で二人でディナー!ということも可能です。
また、食費などどちらの生活にも関わってくる変動費も共通財布・口座に入れておけば、不公平さも解消されます。

自由に使える変動費はお小遣いの中から

固定費以外のお互いが自由に使えるお金は、貯金したい金額との兼ね合いを見てお小遣い制にするのが賢い方法です。
「お小遣い制」と聞くと、妻が夫の財布を握っているケースを想像しがちですが、ここでは「自由に使えるお金はここまでと決める方法」ならどんな方法でもよしとします。
貯金額や子どものためのお金など、家庭に関わるお金を差し引いた金額を、変動費として自由に使います。ただし、例えば私服を買うお金は個人で持つとしてもスーツなど仕事に関わる衣服はどうするのかなど、あらかじめ話し合いが必要なお金も出てくるでしょう。また、独身時代に趣味に多くお金を費やしていた場合、現状のお小遣い額で続けていけるのかどうかも考えなくてはなりません。

夫婦がともに家計の現状を把握しておくことで、無駄な支出が減って貯蓄がしやすくなります。特に共働きの夫婦では、お互い金銭的な余裕があることから支出が増えてしまい、かえってお金が貯まらないといった事態に陥らないように、きちんとお金の管理をするように心掛けましょう。

出典:総務省「平成21年全国消費実態調査結果」、【ぐるなび Wedding ブライダルデー】

絵画鑑賞やインテリアや雑貨のショップめぐりが趣味です。料理、お酒が好きで、息子2人と夫と日々の生活を楽しみたいと思っています。

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