価値観が合わない...すれちがい夫婦のお悩みTOP3

価値観が合わない...すれちがい夫婦のお悩みTOP3

恋人時代は、パートナーとの共通の趣味や話題で盛り上がったり、パートナーが知っていて自分が知らない世界に新鮮さを感じたりしましたよね。しかし、夫婦になって一緒に暮らし始めると、それまで気づかなかった生活習慣の違いや、パートナーの予想外の判断に戸惑うことが増えてくるものです。最初は受け入れたり、譲り合ったりしていても、回数が重なるにつれて悩みが大きくなることもありますよね。「もしかして、私たち価値観が合わないのかも?」と、ふとした時に悩むこともあるでしょう。夫婦と言えど、もともと他人同士なのだから違って当たり前、とも言えるかもしれませんが、他の夫婦はどうなのでしょうか。そこで、日々の暮らしの中で、夫婦間における価値観の違いを感じるのはどのような時か、既婚の男女100人にアンケート調査をしてみました。

アンケート結果「パートナーと価値観が合わないことはなんですか?」

Qパートナーと価値観が合わないことはなんですか? ※2016年ブライダルデー調べ

価値観が合わないことの上位に挙がったのは「生活習慣・倫理観について」「お金について」「食について」の3項目でした。それぞれ同程度の割合で、夫婦間における価値観の違いを感じているようです。これらは他の項目に比べて個人に根差した部分が大きく、すぐには変えることが難しいため、悩みやすいと言えそうです。

パートナーにとっての「当たり前」にびっくり!

1位:生活習慣・倫理観について・・・27%

  • お互いの育ってきた環境が違うので、子供のころからの生活習慣はなかなか変えられないと思う。例えば、歯磨きの時間帯やお風呂の温度など、細かいことだが微妙に違うことは沢山ある。(女性・東京都50歳)
  • パートナーは対人関係がドライで、いちいち気になる自分とは価値観が大きく違うと思う。ただ、相手のドライさを見習うべき局面も多い。(女性・大阪府49歳)
  • 私は毎日定時の生活習慣をしていて、相方は何も言わないとずぼらな感じです。(男性・愛知県46歳)

夫婦として一緒に暮らし始めると、自分が長年「当たり前」としてきた生活習慣に新しいスタイルが入ることもあるため、お互いに戸惑うことも少なくないでしょう。朝起きて身支度を整えるところから就寝前までの習慣の中にも、問題のタネはあちこちに潜んでいるようです。「夫がゲームばかりしている」「使ったものを元に戻さない」「電気つけっぱなし、水だしっぱなし」など、具体例は妻側からの悩みが圧倒的多数でした。

貯めたい妻、使いたい夫

2位:お金について・・・26%

  • 貯金が出来ない人なので、結婚したら絶対に財布を握らせてほしいと彼を説得した。お小遣いの使い方を見ていても、欲しいものやしたいことを我慢できない様子で、口座を渡してもらって良かったと思う。(女性・千葉県33歳)
  • 私は旅行や趣味にお金をかけたいが、旦那はお酒や車にばかりお金を使う。(女性・愛知県39歳)
  • ちょっとお金にルーズです。せめて家計簿くらいは付けてほしいと思います。(男性・福岡県42歳)

1位とほとんど変わらない指摘数だった、お金についての価値観。妻は貯蓄志向、夫は消費志向の夫婦が多いようで、意見の似たものが多く見られました。「節約したい妻と良いものを買って長く使いたい夫」や「夫がしたい投資や株を妻が反対する」、「妻が節約のために子供に我慢させているものを夫が購入」など、それぞれのエピソードには相応の理由がありそうです。 お金の問題は、ダイレクトに夫婦生活に関わってくるため、使い方・貯め方の価値観について、悩みは尽きないようです。

味の好みが合わない

3位:食について・・・22%

  • 私はサッパリしたものを食べたいが、夫はこってり派。揚げ物が大好きな夫に困っている。(女性・愛知県50歳)
  • 私はなんでも食べられるが、パートナーは好き嫌いが多い。(男性・福岡県35歳)
  • 濃い味、薄味の好みですね。健康な薄味に誘導したいものです。(女性・兵庫県33歳)

食事は、育った環境の違いやそれぞれのこだわりが多少なりともあるためか、「内容で揉める」「薄味好きで困る」「意見が割れてお店が決まらない」など、具体的な悩みが挙がってきました。大抵の価値観は合っているけれども、食だけは違うというコメントもあり、時には別々のおかずを用意したり、一人で外食したりと工夫している様子がうかがえます。夫婦生活での楽しみのひとつでもある食事を分かち合えないことは寂しくもありますが、工夫次第で食事の時間を楽しむこともできそうです。

お互いの価値観を尊重し、自分たちなりの夫婦のかたちをつくろう

夫婦間で価値観が違うと感じることのうち、生活習慣、お金、食の3つで、全体の75%を占めていました。その他としては、「義家族との関係について意見が合わない」「原発賛成派と反対派」。価値観の合わないこととして子育てや仕事を選んだ人の意見には、「習い事をさせたい妻とのんびり育てたい夫」「外で働きたい妻と子育てに専念してほしい夫」などがありました。中には、「よく夫婦になったなあと思うほどすべての価値観が合わない」という悩みも。
それでも目の前の問題一つひとつを話し合い、解決していくことも夫婦円満のためには必要です。生活習慣における違いは、「お互いの価値観を尊重し合う」ことで解決に近づくこともあるでしょう。また、お金は夫婦で使う共有部分と夫・妻が個人で使う専有部分に分けるなど、それぞれの夫婦のかたちに合った方法を見つけることも重要です。

そもそも、「互いをパートナーと決め、夫婦になった」という重要な点で、価値観は一致しています。大切なのは、自分の価値観だけにこだわらず、パートナーの言い分も一旦受け止めてみること。先入観から「自分には合わないのではないか」と思っていたことも、実際にやってみると悪くはないかもしれません。意外な発見から、生活が豊かになることもあります。お互いの価値観を尊重し合い、違いを楽しめるようになることが、夫婦のすれちがいを防ぎ、円満な関係を築くことにつながっていくと言えそうです。

何でもすぐに調べないと気がすまない、分析が得意な結婚7年目のWebディレクター。 男っぽくサバサバしていると言われる事が多いが、息子のおやつは手作りするのがモットー。 毎日のおやつのせいか、旦那が最近肥えてきているのが気になっている。

夫婦のヒトコマ劇場夫婦のヒトコマ劇場